キャンプと言えば、やっぱり夏!。。。
いや、私の中では、なぜか冬キャンプの方がワクワクしてしまうんですよね。
様々なギアやアイデアを駆使して寒さと闘ったり、暖かい食べ物に癒されたり、冬の澄んだ空気の中で美しい景色を堪能したり。
しかし、何を隠そう、わたくしこれまで”冬キャン”「未経験者」でした!。。さーせん。
ということで、今回は、冬キャンデビューを飾るべく、絶景を求めて「生石高原キャンプ場」へ行って参りましたので、その様子をお伝えできればと思います。
あ、ちなみに今回ももちろんソロですよ。
基本情報とおすすめポイント
まずは、基本的なところから。
以下の表で【】内の数字は「評価ポイント」を表しており、【10段階】で評価しています。あくまで筆者の独断と偏見により、「10点(良)~ 0点(悪)」の間で採点を行っています。
総合評価:78点 /100点
名称 | 生石高原キャンプ場 |
住所 | 和歌山県海草郡紀美野町中田899-29 |
電話番号 | 073-489-3586 受付時間:09:30~16 : 30 予約受付:2ヶ月前から |
休館日 | 年末年始のみ |
駐車場 | あり(無料) |
利用時間 | 【8】 (デイ)当日10:00~16:00まで (泊)当日12:00~翌日11:00まで |
料金 | 【8】 (デイ)1,020円 (泊) 2,050円~ |
最寄ICからの距離 | 【7】車で30分程度 |
区画面積 | 【8】オートサイト&バイクサイト |
最大組数 | オートサイト:12、バイクサイト:3区画 |
地面 | 砂利 |
焚き火 | 【5】可(直火不可) |
薪販売 | なし |
ゴミ | すべて持ち帰り |
自動販売機 | レストラン「山の家おいし」 |
車乗入 | 【10】可(自サイトに横付け) |
トイレ | 【9】綺麗 |
炊事棟 | 【8】あり(綺麗) |
シャワー・風呂 | 【5】施設内なし 「きのくに温泉」(車で30~40分) |
景観 | 【10】絶景!一見の価値あり |
近隣買出し場所 | 【生鮮食品館ヒダカヤ・業務スーパー】 和歌山県海南市大野中464 |
併設施設 | 展望台 |
営業状況と混雑具合
営業状況に関しては、基本的には年末年始を除き年中無休です。
キャンプ場そばにある「山の家おいし」というレストランのオーナーさんが運営されているキャンプ場のようですが、オーナーさんご夫妻も非常に感じの良い方で、気持ちよく対応していただけました。
むしろ、この季節ということもあり、「物凄い寒いよー。」と少し心配させてしまったぐらいでした。
利用時間は当日の12:00~翌日11:00まで(宿泊)と、それほどゆったりとした時間設定ではありませんが、まあそんなもんかな、と言う感じですね。
混雑状況については、上記の写真の右下部分がキャンプ場部分になりますが、実は今回【完ソロ】でございました。
ということで、冬の期間は高原に位置するキャンプ場ということもあり、気温も平気でマイナスの世界になってきますので、基本的には混雑するということはほぼないと思っておいて良いかと思います。
一方で、夏を中心にオンシーズンの利用に関しては、管理人さんも言われていましたが、かなり早めに予約しておく必要があるほど人気のようで、思い立ってすぐに予約が取れるような感じではなさそうです。
人気の秘訣はというと、やはり何と言ってもその景観でしょう(詳しくは後述)。
そしてさらに、3区画だけではあるものの、バイク専用サイトが用意されているというのも人気の理由と言えるかもしれません。ツーリングで気持ちよく山道を走り、その終着点ともいうべき高原の頂上にこのキャンプ場が現れる形になりますので、キャンツー好きのライダーたちには持ってこいの場所ではないでしょうか。
あと、シーズン中の予約の取れなささは、単純に区画が非常に少ないということもあるかと思います。バイクを除いたオートサイトでいくと、全部で15区画のみですので、予約がすぐに埋まってしまうのもうなずけます。
オンシーズンに行かれる際には、是非お早めにご予約を!
立地条件
車で行く際の最寄りのインターチェンジは「阪和自動車道 海南東IC」になりますが、こちらのICからキャンプ場までは約30分の道のりとなります。
文字通り「高原」にあるキャンプ場ですので、高速を降り、山のふもと付近まで行ってから、そこそこの山道を駆け上がっていく形になります。
高速の降り口から実際に車で向かっている分には、道の途中での絶景に気を取られたり、夜の薪を探しながら走っているとそこまで遠くは感じませんでした。
また、買出しが済んでいない方は、高原方向に近づくにつれ、買出しポイントを失ってしまいますので、海南東ICを降りてすぐに生石高原方向と少しだけ逆行し、先に「生鮮食品館ヒダカヤ&業務スーパー」へ寄ってから行かれることをおすすめします。
余談ですが、この生鮮感と業務スーパーが一緒になったお店が、魚や肉、お酒に豊富な調味料などなど、なかなかの品揃えで、おまけに業務用スーパーと銘打っているだけのことはあって価格も非常に安く、個人的には非常に助かりました。
ICからキャンプ場までは少々距離があるという点で少しマイナスに感じる部分もあるものの、これは絶景を求めるのと”トレードオフ”とも言えますので、仕方がない部分でもありますね。
景観
「まさに、コレッ!コレを求めてたんだー!」
と叫びたくなるほど、本当に絶景でした。
キャンプサイトからの眺望もさることながら、キャンプ場があるスペースから徒歩3分ほど、すぐ上の山頂まで登ってみると、これまたさらに壮観な景色が広がります。
こちらの写真はその裏の山のさらに上にある岩山に登って撮影したものです。(岩山と言っても、本当にただの大きな岩で、これに登るのは正直非常に危険なので、あくまで自己責任でお願いできればと思います。)
写真では少し分かりづらいですが、左の山並みの奥には和歌山市全体が、そして天気が良ければその奥に淡路島が、さらにその奥には四国、右手に目を移すとそこには明石海峡大橋まで見渡せてしまえます。
この写真は1日目の到着日に撮影したのですが、残念ながら少しガスっていました。予約の時点で、オーナーさんに「今日は真っ白で何も見えないよ~。」と言われていたので、覚悟はしてきたのですが、それでも到着するころにはある程度見通せるぐらいまでになっていましたので、上まで登ってみて正解でした。
翌日は本当に気持ちの良い”冬晴れ”の快晴で、ガスもなく物凄く綺麗に遠くまで景色を見通すことができました。(すみません。翌日は岩山までは登っては行きませんでした。でも、キャンプサイトからでも十分に感動できるほどの美しさを誇っていましたよ。)
本当にこの景観は、当日の天気の良さも相まって、他のマイナス要素が吹き飛ぶぐらい私にとっては非常に価値のあるものでした。これは間違いなく、一見の価値ありです!
環境・設備
環境
キャンプ場の環境については、個人的には特に不満はありませんでした。
炊事場もありますし、地面も砂利だったとは言え、そんなにゴツゴツとした大きな石があるわけでもなく、アルミのペグでも普通に刺すことができましたし、特に問題はありませんでした。
ただ、季節柄、そして立地上仕方がないことではあるのですが、水道の水が凍ってしまって使えませんでした。夏場など冬以外の季節ではそんなことはないでしょうし、今回もかろうじてトイレ内の洗面の水は使えましたので、全く水がない状態ではありませんでした。
私は予約時に水が使えないということを聞いていたので、予備も含めて多めに水を持って行ったため、キャンプ場内の水は全く使わずに済ませることができました。
あと、ゴミはすべて持ち帰りとなります。炭捨て場もありませんので、焚火をする方は炭の処理についても予め考えておくようにしましょう。
一点だけ、このキャンプ場を利用するときに注意が必要な大きなポイントがあります。それは、
『風』
についてです。私も今回こちらのキャンプ場を訪れる前に、ネット上などの口コミを見ていて心配だったのですが、このキャンプ場は、日によっては物凄く風が強くなるそうです。
幸いにして私がおじゃました日は物凄くお天気が良く、たまにそよ風が吹く程度でしたが、レビューの中には、「キャンプ場に着いてからの設営に始まり、料理や焚火、睡眠に至るまで全てにおいて”強烈な風”が物凄く邪魔で、何も楽しめなかった。」といった極端なものもありましたので、こればっかりは”運”としか言いようがないのですが、念のため意識しておくようにしておいた方が良いかもしれません。
特に焚火好きの方であれば、あまりの強風に煽られながらの焚火は非常に危険ですので、事前にある程度予測し、最悪、焚火ができない事態までも想定しておくというのが賢明かと思われます。
実際に私も、そのようなネガティブなレビューを事前に目にしていたため、現地に到着してみて物凄い突風が吹きすさぶようであれば、景観は諦めて焚火のために近隣の低地のキャンプ場に切り替えるつもりで向かいました。
強風の中でのキャンプはスタート時の設営から撤収まで本当に良いことなしですので、私も非常に苦手です。その上さらに楽しみにしていた焚火ができないとなってしまっては本当にショックが大きいですので、同じ感覚の方はご注意いただければと思います。
トイレ
私がおじゃました時には、記述の通り水道関係がほとんど凍ってしまっていて、「多目的スペース」とされるトイレのみの開放でしたが、こちらは非常に綺麗でした。
高地であるためか、冬と言う季節がらか、虫もおらず、掃除も行き届いており、何より暖房便座がほのかに暖かく、女性であっても十分に利用できるレベルだと感じました。
あと、余談ですが、一部のネット上の情報では「アスレチック」が併設されているといった記事も散見されたのですが、私が今回おじゃました際にはどこにも見当たりませんでした。
おそらくアスレチックが設置されていたであろうと思われる場所には、木片がわずかに残る程度で更地になってしまっていましたので、解体されてしまったのかもしれませんね。
今後改めて設置されるかどうかは定かではありませんが、お子さん連れやファミリーキャンプでアスレチックも予定の中に組み込まれるという方は、予約の際にでも聞いてみられた方が良いかもしれません。
料金
料金は【2,050円】ということで、リーズナブルではないかと思います。
電源があったり、温泉があったりと何かプラス要素があるわけではなく、本当に”間借り”といった感じで、区画分けされたキャンプサイトにテントを張るだけなのですが、他では味わえない『景観』、この景観を堪能できるという価値だけでも十分にコストパフォーマンスは高いと感じることができました。
まとめ
さて、今回は「生石高原キャンプ場」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
冒頭の総合評価の得点だけを見ると、客観的には魅力の薄いキャンプ場のような印象を与えてしまっているかもしれませんが、わたくし個人の感想としては、一言で『最高!』でした。
自分で点数をつけておきながら、この点数には表れない部分、評価しきれない部分で私の中ではかなり高得点をたたき出しています。(ま、あくまでも主観的な話ではありますが。。)
天気に恵まれたということが非常に大きかったかとは思いますが、風も弱く、気温もそこまで尋常じゃないほどの下がり方もせず、想定の範囲内ということで、管理人さんも気持ちよく対応してくれて、本当に言うことなしといった感じでした。
気温について少し触れておくと、夕方から夜にかけてのいわゆる”宴”の時間帯の気温は大体【1℃】前後。そして、翌日の朝に確認した就寝中の最低温度は【ー2,3℃】でした。
2月の高原キャンプ場ということもあり、期待半分、怖さ半分で、-10℃以下ぐらいまで下がるのかな、という覚悟はしていたのですが、想定よりもかなり暖かく過ごすことができました。
ちなみに寝る時の状態はと言うと、まず下はももひき的なインナーウェアを履いた上に綿のミリタリーパンツ、上は「ブレスサーモ」というミズノの機能性ウェアに厚手のフリースのネルシャツを着て、「ナンガ オーロラ900DX」というシュラフにインナーシュラフを入れて寝ていました。
初めての極寒キャンプではあったものの、根初めにそこまで凍える寒さではなかったため、シュラフのファスナーは胸から上ぐらいを4~50cmほど開けて寝ていました。夜中に何度も寒気がして目が覚めたのですが、起きてからそれが原因だったんだと気が付きました。
なるべく体から近い位置に(シュラフの)ダウンがある方が、その熱(体温)がダウンに伝わり、熱を閉じ込めてくれるため、より暖かいという前知識だけはあったため、あえて薄着で床に就いたのですが、ファスナーが空いていては元も子もありませんよね。
風邪を引かなかったことが救いです。勉強になりました。
また、夕食で食べた「キムチ鍋」が最高でした。凍える寒さの中での暖かい鍋は本当においしいですね。
ついでに極寒の中でいただいた「熱燗」も、まさに「五臓六腑に染み渡る」といった感じでこれまたたまらないお味でございました。
というわけで、私にとっては”おっかなびっくりの冬キャンプデビュー”となりましたが、冬キャンプは未経験というあなたも、是非チャレンジしてみていただければと思います!
それでは、充実したアウトドアライフを!
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