キャンツー(キャンプツーリング)をする方の中で、ランタンポールを装備に入れるという方はどのぐらいいるでしょうか。
これは「トレッキング」や「野営」といったシチュエーションでも同じことが言えるかとは思いますが、「とにかく荷物をコンパクトに、軽量にしたい。」という時に、ランタンを吊るすためのポールをわざわざ持っていく人も少ないかと思います。
そこで今回は、こんな提案です。
ずばり、「カメラ三脚の活用」です!
記事タイトルの”Velbon”でお気付きの方もいたかもしれませんが、今回はカメラ機材としての能力のみならず、ランタンポールとしても大活躍してくれている私の頼もしい相棒をご紹介してみたいと思います。
最後には、ちょっと変わった便利な使い方についても触れていますので、是非最後まで読んでみてください。
コンパクトなランタンポールを探しておられる方や、良い三脚がないかと探しておられる方の参考になれば幸いです。
それではさっそく参りましょう。
カメラの三脚をランタンポールにしてしまう
キャンプでの明かり、ランタンについては、過去にもこんな記事を書いていますが、
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なんか、、ランタン周りにすごく気を取られてますね、わたくし。
それはさておき、本題です。
タイトルにもあります通り、今回は、「カメラの三脚をランタンポールとして活用してみてはいかがか。」というお話なんですが、数あるカメラ三脚の中でも特におすすめなのが↓コチラ↓のものになります。
これ、すごく良いです。
ランタンポールに求めること
そもそも私がランタンポールに求めるものはと言いますと、
- 収納が軽量・コンパクト
- 設営・撤収が簡単
- 最低限の高さを確保できる
これらの条件になります。
この条件、すべて満たすものは”ランタンポール”と名の付くものの中では、意外や意外、なかなか見つからないんですよね。
”ランタンポール”で探すと、結構な重量がある場合が多く、荷物を軽量化しようという時に、わざわざ持って行こうとはまず思えないようなものばかりです。
そして、ランタンポールとして探すと最も多い問題が、収納性です。コンパクトに収納できるものがほとんど見当たらないのです。
当然ですが、ランタンポールとして市場に出回っている商品は、設営時にある程度の高さが出て、なおかつ場合によっては大型の数kgにも及ぶケロシンランタンなどを吊るしても大丈夫なほどの強度が要求されるわけですね。
ですので、収納時でも70cm~100cm以上と結構な長さが残ってしまう場合が多いんです。
その点、カメラ三脚、特にこのCUBEなら非常にコンパクトに収納することができてしまいます。
収納時のサイズはわずか【245mm × 95mm × 30mm】(素人採寸)、重量もわずか【約400g】です。
ツーリングの装備に追加しても全く苦になりませんし、トレッキングにおいても気軽にバックパックに差し込んで持って行こうかと思えるぐらいのサイズ感と重量ではないでしょうか。
さらに、言うまでもありませんが、設営は瞬殺です。もはや”設営”というレベルでもないぐらいですが、ご存知の通り、脚を伸ばして拡げるだけです。w 簡単ですね。
最後に「高さ」ですが、この三脚はMAXで【940cm】の高さが出せます。テント内や全室などで椅子に座って調理などの作業をするには十分な高さを確保することができます。
『Velbon CUBE』を使用するメリット
私の頭が堅いこともあり、この”カメラ三脚をランタンポールとして割り切って使用する”という発想に行き着くまでにかなりの時間を費やしてしましましたが、ここでこの使用方法におけるメリットを挙げておきたいと思います。
- カメラ三脚として使える
- 照明を手軽に好きな位置へ移動できる
- 瞬時に照明が確保できる
カメラ三脚として使用できる
「何を当たり前のことを言っているんだ。」と思われるかもしれませんが、まさに本来の使用目的、”三脚の本分”ともいうべきカメラ台としての役割はしっかりと果たしてくれます。
三脚の世界も奥が深く、有名ブランドのカーボン製などの高級ラインでは数万円もするものも存在し、安定度や機能性は非常に高いのだろうと想像します。
しかし、まあ素人撮影にはこのレベルの三脚で十分だと私個人的には感じています。
照明の移動が簡単
そして2つ目が”移動できる”というポイントです。
私個人的にはこれが結構大きな”便利ポイント”だと感じているのですが、そもそもカメラでの撮影を考えた場合、特に夜の撮影など、照明の微妙な調整のために頻繁に位置を変えたくなる時ってありませんか?
照明のセッティングに関しては、これも非常に奥の深い話になってきてしまいますので、ここでは割愛しますが、要は「移動が楽であるということは地味ではあるが結構重要なポイント」ということです。
そして、この「移動が楽」というポイントは、何も撮影というシチュエーションに限った話ではありません。
そうです。ランタンポールとしても結構大きなポイントになるのです。
最近では、テントにランタンフックがついていたり、テントやタープのポールに「ランタンハンガー」などを引っ掛けて使用することもできてしまいますが、そういった場合だと照明をすぐには移動できませんよね。
三脚にランタンを引っ掛けておけば、テント付近で手元を照らしていた照明を、テントから少し離れた焚火スペースや、炊事場などへすぐに移動することもできてしまいますので、非常に便利なんですよね。
また、野山でのシチュエーションにおいては、急な天候の変化にも対応しやすいという意味でもこの”移動が簡単”というポイントは結構ありがたいものです。
瞬時に照明が確保できる
最後に3つ目の「すぐに照明が確保できる」という点についてです。
今さらではありますが、キャンプや野営をする上で、”明かり”というのは非常に重要です。
電灯のないキャンプ場や野営地に到着し、照明関係の装備が何もない状況を想像すると、それだけでも絶望的になってしまいます。
そんな大切な”光源”ですが、ツーリングやトレッキングなどで疲れ切った状態でキャンプ地へ到着し、すべての基礎となる明かりを確保するために、面倒なランタンポールやテントを立てるのは非常に面倒に感じるものです。
とりあえずキャンプ地についたら、明かりの下でちょっと一息つきたい時もありますよね。
これも三脚を活用すれば、瞬時に照明を確保することができ、非常に便利です。
ヘッドライトでも良いのですが、これも善しあしで、当たり前ですが、自分が向いた方向しか照らすことができませんので、不便に感じてしまうこともあります。
その点、常設の明かりは非常にありがたい存在です。
ろうそく一本でもあればもちろんありがたいものの、欲を言えば、作業をする手元やテント周辺を明るく照らしてくれていれば”なお良し”ですよね。
また、別の観点から言うと、キャンプ地が土や芝生のようなペグの刺さる地面とも限りません。田舎道や山道の途中といった地面の硬いアスファルトのような場所をキャンプ地とせざるを得ない局面もあるはずです。
そんな時に、自立してくれるという点も三脚を利用する便利さと言えますね。
カメラ機材としての『CUBE』
最後に、CUBEの”三脚としての便利さ”についても少し触れておきたいと思います。
カメラ機材として三脚を利用することの有用性についてはもはや言うまでもありませんが、手振れ軽減や安定した撮影、アングルの固定やタイムラプス撮影など、様々な恩恵が考えられます。
しかし私自身がこのCUBEを使用していて便利だなと思う大きなポイントが1つあります。
それはずばり、【自撮り】です。
そうなんです。私はこの三脚を自撮り棒替わりにも活用しているのです。
こんな感じですね。(写真だと少しわかりにくいですが、三脚を向こうへ少し傾けています。)
カメラが本格的な一眼などの場合だと重量的にかなり厳しいものがあるかもしれませんが、コンデジやそれこそスマホ程度のものであれば、男性なら十分に片手で撮影できる重さですし、カメラさえ軽ければ女性でも十分に自撮りが可能だと思います。
実はこのスタイル、他の三脚ではできません。それはなぜかと言うと、グリップできないんです。
通常の三脚は、収納時に3本の脚が横並びにはならず、縦方向に三角形を形成する形で収納される場合が多いのです。
これだと、よっぽど手の大きい人でなければ、自撮り棒的な持ち方で安定してホールドすることはできません。
それがこのCUBEは収納時に脚が横並びになりますので、しっかりとホールドすることができるというわけですね。
これができるので、私は旅先や景色の良い場所でよくこのようなスタイルで手持ちでの自撮り動画撮影などを楽しんでいます。
「カメラ三脚」に「自撮り棒」、「ランタンポール」と1台3役で大活躍してくれていることがお解りいただけたかと思います。
まとめ
以上、今回はコンパクトなランタンスタンドがなかなか見つからないので、カメラ三脚を利用すれば良いんだという気付きについて、非常に大袈裟にご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。w
ツーリングやトレッキングに出掛けるような方々は往々にして写真も趣味にされているパターンが多いかと思います。したがって、今回ご紹介した方法はすでに実践されている方も多いことでしょう。
しかし、これまであまり撮影機材にこだわりもなく、三脚の存在は知っていても特に気に留めたこともないといったキャンパーの方であれば、少しは参考にしていただけたのではないでしょうか。
あなたのアウトドアライフを充実させるのにこの記事が少しでもお役に立てば、私も嬉しい限りです。
ちなみに私が普段使いにしているお気に入りランタンは、↓コチラ↓です。
『snow peak ほおずき』不朽の名作ですね。
それでは、また。